Thuringer Kultur Marathon in Suhl
さる12月12日に阪哲朗の所属するアイゼナハ歌劇場のあるテューリンゲン州ズール市で10時から22時まで、州内の全オーケストラが持ち時間の1時間ずつ演奏し続けました。
ギネスブックに申請する!というこの「マラソン・コンサート」は、残念ながら オケの祭典のような楽しいお祭りではなく、テューリンゲン州の文化事業、特に
オーケストラ、オペラ、バレエ、演劇などに対する予算カット(アイゼナハ歌劇場は60%の予算削減が予定されている)に対するデモで、州内のオケが結束して行ったものなのです。
この予算カットは伝統ある州内の歌劇場が、日本の大部分のホールのように固有のアンサンブルを持たない「貸し小屋」になるということを意味します。
現地では歌劇場関係者はもちろん、市長をはじめ市民がテューリンゲン州に対して反対を
表明・撤回するよう署名活動を行い、10万人を超える署名が集まっていると聞いています。そうした背景から生まれたイベントとなりました。